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発注から納品まで

印刷には発注から納品までいろいろな段階があります。

用紙について

1.紙の種類について

上記の取扱い品目で使われる紙を印刷用紙といい、その印刷用紙の分類には、大きく分けて非塗工紙、塗工紙、微塗工紙とよばれるものがあります。これらの名称に使われている塗工とは、印刷インキの吸収性を高めるためにコート材を塗布することをいいます。
さらに細かい分類に上質紙、コート紙、マットコート紙、色上質紙、特殊紙があります。

上質紙 非塗工紙、コート材が塗布されていないので表面がザラッとしていて、印刷インキの吸収が悪いので写真の入ったカラー印刷には不向きです。
一般にはコピー用紙、書籍用紙に使われています。
コート紙・
マットコート紙
塗工紙・微塗工紙、印刷インキの吸収と発色がいいので多くの印刷物で使われています。
なかでも塗工の薄い微塗工紙(軽量コート紙)は、折込みチラシ、DMなどに使われます。コート紙には、表面仕上げによってつや消しのマットコート紙があります。
色上質紙 非塗工紙、上質紙に色をつけたもので黒色や特色で刷ることが多いです。書籍では、印刷をせずに扉や見返しで使われることがあります。
特殊紙 非塗工紙、印刷用紙のなかで和紙や洋紙などいろいろな色、手触り感や模様を持った用紙を特に特殊紙とよんでいます。
いろいろなバリエーションが楽しめますが、1枚の単価が他の用紙より高いです。

2.紙のサイズと判型について

一般にいうA4、B5というサイズは、印刷物として仕上がったサイズであり、これらを何面か面付けした状態の大きな用紙で印刷します。
A3・A4だとA判というサイズで、B4・B5だとB判の用紙で印刷するのが基本的ですが、印刷物の内容、印刷機の構造上の点からそれぞれひと回り大きい用紙を使うことがあります。
A判のひと回り大きいものが菊判、B判が四六判と呼ばれています。この4種のサイズを大きい方からならべると四六判、B判、菊判、A判となります。

規格サイズ表(mm)

3.紙の厚みについて

紙の厚みは見た目ではわからず、専用の計測器を使わないかぎり、だいたいの感覚でしか判断できません。
一般に使われている厚みの基準は、一定の大きさの紙で1,000枚の重量がいくらかで設定しています。紙の厚みのランクは、上質紙とコート紙で異なり、四六判B判、菊判、A判でもそれぞれ異なります。
下記の表の上質紙 四六判 73kg というのは、四六判の上質紙1,000枚の重量が73kgと いうことです。上質紙 四六判 73kgは、上質紙 四六判 90kgより重量が軽いので、当然1枚あたりの重量が小さく、それだけ1枚の厚みが薄くなります。

紙の厚みについて

印刷後の加工について

[ 断裁 ]
印刷物は、まわりに余白をつけて印刷するため印刷後に印刷物そのもののサイズに切って仕上げる作業のことをいいます。
[ 折り ]
断裁したものを機械で折る作業のことをいいます。 折りには、二つ折り、巻き四つ折り、二つ折り直角巻き三つ折り(DM折り)、四つ折り、巻き三つ折り、観音折り、じゃばら折りなどがあります。
折り画像
[ 型抜き ]
曲線、箱の展開など、直線では断裁できないものは、トムソン刃の型を使って打抜きます。
この作業をトムソン加工と呼んでいます。
[ 表面仕上げ ]
カタログ、パンフ、パッケージなどの表面を保護、ツヤ出しを目的に透明のポリプロピレン(PP)などを圧着して貼付ける加工で圧着する材料は環境に配慮したもので、素材と圧着する方法は何種類もあります。
この加工には、PP加工のほか、 箔押しや型押し、プレスコート、ビニール引きなどがあります。この他に印刷インキのかわりにニスなどの特殊インキを入れて表面加工のかわりにすることもできます。
[ ミシン入れ ]
伝票や使い方の点から手で切り離すことができるように印刷物にミシン目を入れる加工のことです。
[ 穴あけ ]
印刷物にパンチ穴のような穴あけをする加工のことです。
[ 角丸 ]
カードなど、厚物の印刷物の角を丸くする加工でトムソン加工ではなく専用の機械で加工することができます。
ミシン入れ/穴あけ/角丸
[ 製本 ]
印刷したものを本の形にする加工のことです。製本の種類には並製本と上製本がありますが、並製本が一般的です。並製本の代表的なものに中綴じ、無線綴じがあります。
  • 中綴じ ・・・ ページの少ない本の綴じ方で、表紙と中身を同時にページどおりにして背の部分を針金で綴じます。パンフレットや雑誌などに多く用いられています。
  • 無線綴じ ・・・ 針金や糸などの材料を使わないで糊で表紙と中身を一緒に固定する製本です。あらゆる品目で使われる製本方法でカタログ、書籍、教則本、社内報、マニュアル、報告書など多様です。
[ 手作業 ]
どうしても機械で加工できないものは手作業で加工をします。内職的な要素があり単価で計算され、作業時間がかかる場合があります。

印刷の色についてひとこと

カラーの印刷物は、簡単にいいますと赤、藍、黄、黒の4色で印刷されています。これは最小の色数で再現するのに最善の方法として、家庭用のプリンターでも用いられています。
また、これとは違い、カラーの色を用いないでその色そのものの色調をもったインキで印刷することがあります。この色を特色といってカラーとは区別されます。
一般的に色数というのは金額面にも関係していて、色数が少なくなれば安くはなりますが、色の表現や作業性の面からカラー印刷が主流となっています。

印刷にとって校正はとても大切です

データによって作成されたものは、そのままではどのようなものか確認できません。それをプリンターで出力し内容の確認をしますが、この他にも確認の方法があります。
これを一般に校正と呼ばれるものです。印刷物の制作過程でいろいろなチェックのかたちがあります。原稿内容とあっているかデザインはどうかなどはプリンター出力したものでします。
実際の色見を確認するにもいろいろな方法があり、実際の用紙、機械で試しに印刷をするのが本機(本紙)校正と呼ばれるものですが手間も金額もかかります。
これに近いものでは実際の印刷データに変換して専用のプリンターで出力するDDCPと呼ばれる簡易校正もあります。印刷物の内容、使用方法、予算、納期のかねあいで選ばれることが重要となります。

納品・発送について

印刷物が出来上がれば、お客様の手許にお届けするのが、納品ですがいつ、どこへ納品するのかも、確認することが重要な点のひとつです。もし、別の指定先で使われるのであれば梱包発送作業も必要となります。
どのような梱包形態で、どの配送業者を使い、納品時間とそれまでにかかる時間、納品場所はどのようなところかも大切な確認事項です。もちろんそれらにかかる費用のチェックも必要です。

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