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上記の取扱い品目で使われる紙を印刷用紙といい、その印刷用紙の分類には、大きく分けて非塗工紙、塗工紙、微塗工紙とよばれるものがあります。これらの名称に使われている塗工とは、印刷インキの吸収性を高めるためにコート材を塗布することをいいます。
さらに細かい分類に上質紙、コート紙、マットコート紙、色上質紙、特殊紙があります。
上質紙 | 非塗工紙、コート材が塗布されていないので表面がザラッとしていて、印刷インキの吸収が悪いので写真の入ったカラー印刷には不向きです。 一般にはコピー用紙、書籍用紙に使われています。 |
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コート紙・ マットコート紙 |
塗工紙・微塗工紙、印刷インキの吸収と発色がいいので多くの印刷物で使われています。 なかでも塗工の薄い微塗工紙(軽量コート紙)は、折込みチラシ、DMなどに使われます。コート紙には、表面仕上げによってつや消しのマットコート紙があります。 |
色上質紙 | 非塗工紙、上質紙に色をつけたもので黒色や特色で刷ることが多いです。書籍では、印刷をせずに扉や見返しで使われることがあります。 |
特殊紙 | 非塗工紙、印刷用紙のなかで和紙や洋紙などいろいろな色、手触り感や模様を持った用紙を特に特殊紙とよんでいます。 いろいろなバリエーションが楽しめますが、1枚の単価が他の用紙より高いです。 |
一般にいうA4、B5というサイズは、印刷物として仕上がったサイズであり、これらを何面か面付けした状態の大きな用紙で印刷します。
A3・A4だとA判というサイズで、B4・B5だとB判の用紙で印刷するのが基本的ですが、印刷物の内容、印刷機の構造上の点からそれぞれひと回り大きい用紙を使うことがあります。
A判のひと回り大きいものが菊判、B判が四六判と呼ばれています。この4種のサイズを大きい方からならべると四六判、B判、菊判、A判となります。
紙の厚みは見た目ではわからず、専用の計測器を使わないかぎり、だいたいの感覚でしか判断できません。
一般に使われている厚みの基準は、一定の大きさの紙で1,000枚の重量がいくらかで設定しています。紙の厚みのランクは、上質紙とコート紙で異なり、四六判B判、菊判、A判でもそれぞれ異なります。
下記の表の上質紙 四六判 73kg というのは、四六判の上質紙1,000枚の重量が73kgと
いうことです。上質紙 四六判 73kgは、上質紙 四六判 90kgより重量が軽いので、当然1枚あたりの重量が小さく、それだけ1枚の厚みが薄くなります。
カラーの印刷物は、簡単にいいますと赤、藍、黄、黒の4色で印刷されています。これは最小の色数で再現するのに最善の方法として、家庭用のプリンターでも用いられています。
また、これとは違い、カラーの色を用いないでその色そのものの色調をもったインキで印刷することがあります。この色を特色といってカラーとは区別されます。
一般的に色数というのは金額面にも関係していて、色数が少なくなれば安くはなりますが、色の表現や作業性の面からカラー印刷が主流となっています。
データによって作成されたものは、そのままではどのようなものか確認できません。それをプリンターで出力し内容の確認をしますが、この他にも確認の方法があります。
これを一般に校正と呼ばれるものです。印刷物の制作過程でいろいろなチェックのかたちがあります。原稿内容とあっているかデザインはどうかなどはプリンター出力したものでします。
実際の色見を確認するにもいろいろな方法があり、実際の用紙、機械で試しに印刷をするのが本機(本紙)校正と呼ばれるものですが手間も金額もかかります。
これに近いものでは実際の印刷データに変換して専用のプリンターで出力するDDCPと呼ばれる簡易校正もあります。印刷物の内容、使用方法、予算、納期のかねあいで選ばれることが重要となります。
印刷物が出来上がれば、お客様の手許にお届けするのが、納品ですがいつ、どこへ納品するのかも、確認することが重要な点のひとつです。もし、別の指定先で使われるのであれば梱包発送作業も必要となります。
どのような梱包形態で、どの配送業者を使い、納品時間とそれまでにかかる時間、納品場所はどのようなところかも大切な確認事項です。もちろんそれらにかかる費用のチェックも必要です。